中高年必見! 福祉業界への転職を考える

30代以降の中高年に、福祉業界(特に障がい福祉)への転職をすすめるブログです。私自身の福祉業界での経験をもとに、皆さんへ転職活動の参考にしていただければと思います。

【転職】福祉用具を取り扱う会社への転職を考える

こんにちは、カメちゃんです。

 

障がい者が生活するなかで、不自由な身体などの一部を補うための用具があります。

 

例えば、車イスや義足、また補聴器や入浴補助用具などが思い浮かびます。

 

それらを取り扱い、販売したり、貸したりする福祉用具の会社があります。

 

障がい福祉関係では、そのような福祉用具販売業者などへの就職・転職も選択肢として考えられます。

 

福祉用具を取り扱うふたつの事業

 

障がい者の身体などの一部を補う福祉用具を取り扱う行政の事業には二種類の事業があります。

 

1.「補装具」

2.「日常生活用具」

 

どちらも障がい者が生活していくなかで、なくした機能を補完する補助用具という点では同じです。

 

取り扱っている用具が違うので、そこを説明したいと思います。

 

補装具とは

補装具については、その用具の種類を国(厚生労働大臣)が決めています。

 

そして、下の3つの要件をすべて満たしているものであることが必要です。

 

①身体の欠損や損なわれた機能を補完し、代替するもので、それぞれの障がいに対応して設計・加工されたもの

 

②身体に装着して日常生活または就学・就労に用いるもので、同一製品を継続して使用するもの

 

③給付に際して、専門的な知見(医師による判定)を要するもの

 

補装具の種類について

補装具は、障がいにより不自由な身体の一部を補完するための補助器具です。

 

いくつか例を挙げたいと思います。

 

・義手、義足

・上肢装具、下肢装具、体幹装具

・座位保持装置、座位保持イス

・車イス、電動車イス

・歩行器

・歩行補助つえ

・盲人用安全つえ

・義眼

・補聴器

・重度障がい者用意思伝達装置

 

などが挙げられます。

 

日常生活用具と比べると、より必要度が高いというイメージの補助用具です。

 

日常生活用具とは

日常生活用具とは、重度障がい者等に対して、自立した生活を営むために必要な用具を給付するか、または貸与することによって、円満な日常生活をおくれるように便宜を図るためのものです。

 

日常生活用具は、その用具を決めているのは各地方自治体になります。

 

ですから、市町村により給付される用具が違っていたりします。

 

決定できる範囲も国より柔軟にできる分、種類も豊富になります。

 

日常生活用具の種類について

①安全かつ容易に使用できるもので、実用性のあるもの

 

②日常生活上の困難を改善し、自立を支援し社会参加を促進するもの

 

③製作や改良・開発にあたって障がいに関する専門知識や専門技術を要するもので、日常生活品として一般に普及していないもの

 

の3つの要件をすべて満たす用具で、下に挙げた用具を給付または貸与します。

 

・「介護、訓練支援用具」

→入浴担架、特殊寝台、特殊尿器 など

 

・「自立生活支援用具」

→入浴補助用具、頭部保護帽、移動支援用具、T字状つえ、聴覚障がい者用屋内信号機 など

 

・「在宅療養等支援用具」

→吸入器、吸引器、透析液加温器、酸素ボンベ運搬車、盲人用体温計 など

 

・「情報、意思疎通支援用具」

→携帯用会話補助装置、点字ディスプレイ、点字タイプライター、視覚障がい者用携帯レコーダー、盲人用時計 など

 

・「排泄管理支援用具」

→収尿器、ストマ用装具 など

 

・「居宅生活動作補助用具」

→手すりの取り付け、段差の解消などの住宅の改修費

 

在宅での生活のしづらさを補うことがメインの福祉用具となっています。

 

補装具がより必要度が高いイメージだと書きましたが、日常生活用具は、より在宅で暮らす支援に重きを置いて、いろいろな種類の支援用具を取り扱っているイメージと言えるでしょう。

 

転職先として

福祉用具を取り扱う会社は、「補装具」「日常生活用具」と分かれておらず、すべて含めて福祉用具として取り扱っています。

 

さらに言うと、高齢者分野(介護保険)でも福祉用具がありますので、それらも一体的に取り扱っている会社がほとんどです。

 

福祉用具専門員」といった資格で求人を見かけます。

 

ただ、その資格は福祉用具専門相談員指定講習を修了すればいいので、仕事をしながら取得することが可能です。

 

ですから、資格などが無くても(有ればもちろん、なお良いですが)、未経験でもOKです。

 

障がい者分野、高齢者分野、と福祉業界を一体的にみることができるので、福祉業界への経験を幅広く得ることができる仕事だと思います。

 

仕事上、市役所などへ相談に行くことも多く、私も行政職員の時は、多くの福祉業者さんとお話をしました。

 

何度も顔を合わせるので、慣れてくれば友達感覚で話もできるし、気軽な営業先として見てもらえるのでは、と思います。

 

ということで、福祉用具」を取り扱う会社への転職・就職を考えるのも良いのではとおすすめします。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!